ペットの癒し効果

毎日あれこれと時間に追われる日々…。
忙しい現代人だからこそ、今、猫カフェ、犬カフェ、うさぎカフェからフクロウカフェまで、癒しを求めて動物と触れ合いたい！という方が急増しています。
テレビでも高視聴率、SNSでもいいね数の高い動物の魅力。
動物と触れ合うと、なぜ、心が安らいで穏やかな気持ちになるのでしょうか。

愛情ホルモン「オキシトシン」

現代人の悩みといえば、仕事での肉体的疲労や過労。人間関係での精神的疲労や、睡眠不足が主となっています。
このストレスを増幅させるのが「コルチゾール」というホルモンで、その分泌を抑制するのが、別名、愛情ホルモンと呼ばれている「オキシトシン」なのです。
オキシトシンは、スキンシップや会話、体温を感じることで分泌されるホルモンで、産後に陣痛を体験した母親が子供を抱くと痛さを忘れるというのは、オキシトシンが多く分泌されているからだそうです。

ペットを通して「オキシトシン」が分泌され心穏やかになる

毎日のペットを撫でる時間、特に気にせず撫でていると思いますが、動物病院の先生が推奨しているのは1日15分程度。
体温のあるペットを撫でることで、オキシトシンだけでなく、セロトニン、フェニルエチルアミンも分泌され、イライラする気持ちが抑えられ、心が穏やかになるのだそうです。
ここ数年では犬や猫を飼う老人ホームや介護施設が増え、笑顔が少なかったお年寄りも、動物と触れ合うことで笑顔が増え、塞ぎこむことも減ったという施設もあるのだそうです。
悲しんでいるとき、疲れているときにそっと寄り添ってくれるペットは、人間どうしではわからない癒しを与えてくれているのかもしれません。

犬や猫はちょっと飼いづらいという方へ
おすすめするうさぎの魅力！

マンション暮らしなので犬猫は禁止されている。
また、犬を散歩する時間がなかったり、猫が柱などを引っ掻いたりしないか心配という方へ。
犬猫と同じようにふわふわとしていて体温が温かいペットと言えば、次に小動物を思い浮かべるのではないでしょうか？
ハムスターだと少しサイズ的に物足りない。
ちょうどいいサイズ感ともふもふ感を兼ね備えた可愛いペット。何と言っても、うさぎがおすすめです！

実は賢く、表情豊かなうさぎの行動

小学校の時、飼育委員でうさぎの世話の経験をされた方はいらっしゃるかもしれませんが、うさぎというと表情が少なそう、懐かなさそうというイメージを持たれているかもしれません。
うさぎの気持ちはしぐさで感じ取ることができます。
ここではほんの少し、代表的によくある仕草をご紹介させていただきます。

嬉しい！気分が良いとき

いきなり走り出す

逃げるわけではなく、
ダッシュで走るのは遊んでいるのがとっても楽しいとき！
しばらく一緒に遊んであげて！

変なジャンプをする

走りながらお尻をあげるような変なジャンプをするのは、
とっても楽しいときの行動のひとつ。

怒ってる、不満があるとき

後ろ足でダン！（スタンピング）

要求、不満、怒っているときは後ろ足で地面をダンダン踏み鳴らします。
本来、巣穴にいる仲間に危険を知らせるための行動。
とても力強い音がするので、初めて聞いたときはびっくりするかもしれません。

物をひっくり返す

退屈だったり、イライラしたりしていると、
エサ入れなどのお皿を口で持ち上げてわざとひっくり返します。
このときにエサをあげてしまうと、
“不満をあらわすとエサがもらえる”と学習してしまうので注意が必要です。

のんびりリラックスしているとき

伸びやあくびをする

あくびをしているときに見える大きな前歯がチャームポイント。
リラックスしている証です。

いきなりバタンと倒れる

病気かとびっくりするかもしれませんが、
これもくつろいでいる証拠です。

怖い、痛い、警戒しているとき

キーキー鳴く

うさぎは我慢強く滅多なことで鳴きませんが、
耐えられない恐怖を感じるとキー！と鳴くことがあります。

耳をピンとたてて鼻をぴくぴく動かす

警戒、緊張しているとき、耳をたてて周囲の音を探ろうとします。
鼻をピクピクするのは興奮しているとき。

この他にも仕草は数えきれないほどあります。
うさぎは、一緒に暮らせば暮らすほど表情もわかるようになり、慣れてきているのを感じることができます。

種類も豊富で性格もいろいろ！
あなただけの大切なパートナーに！

うさぎの種類は非常に多く、全部で30種類ほどといわれています。
日本のペットショップで購入しやすいうさぎは、ミニうさぎ、ネザーランドドワーフ、ロップイヤーの3種類。ここではこの3種類のうさぎをご紹介いたします。

ミニうさぎ

小学校の飼育小屋のうさぎはミニうさぎが多いといわれています。
ミニうさぎと呼ばれているうさぎは雑種のうさぎの総称。
さまざまなうさぎの品種の甲雑種ですので、性格もメインとなっている品種のものが強くでます。
どんな子になるのかが楽しみな品種といえるでしょう。
お値段の相場は3000円～1万円です。

ネザーランドドワーフ

サイズも小さく、飼いやすいため人気の品種がネザーランドドワーフ。
性格もおとなしく、ピーターラビットのモデルとなった品種です。
丸い顔に小さな耳と短い首が愛らしいですね。
お値段の相場は血統書付きのネザーランドドワーフであれば5～8万円程度。
2～3万円ほどで販売されているネザーランドドワーフに血統書がある場合は少なく、
1万円台程度になると、雑種の可能性が高くなります。

ロップイヤー

大きく垂れ下がった耳が特徴のロップイヤー。穏やで飼育しやすいのですが、耳のお手入れが必要な品種です。
他のうさぎよりも温度に敏感なので、室温が20度～25度になるよう保ちましょう。
ロップイヤーの中でも種類が分かれています。
・初心者におすすめの小柄なホーランドロップ。
・大型で長い耳で甘えん坊のイングリッシュロップ。
・顔のまわりがライオンのたてがみのような賢いライオンドロップ。
・雑種に近い位置づけ。ホーランドロップより大きめのミニロップ。
・大型でパワフルなフレンチロップ。
代表的なものはこの5種類です。
お値段の相場は1万～8万円程。こちらも血統書の有る無しで大きな開きがありますね。

品種ごとの性格をご説明しましたが、同じ品種でも個体によって性格も様々！
甘えん坊だったり、意外と独立精神旺盛なタイプ、走り回るのが大好きだったり、いたずらして気を引こうとする子もいます。
赤ちゃんうさぎから育てることで、どんな子になるのかというのも、楽しみのひとつですね！

普段のお世話で気になるポイント5選！

品種によっては、小動物といえども、小さな室内犬のサイズほどのうさぎもいます。
お世話で大変なことを知っておきたいという方へ、気になるポイントをまとめてみました。

毎日することとは？

1日一度、エサとなるペレット・牧草・水を与えます。トイレの砂を替えて、清潔にしてあげましょう。
赤ちゃんのうちは弱いのでゲージの中で大丈夫ですが、成長したらお部屋で一緒に遊ぶと懐いてくれます。

トイレって覚えてくれるの？

かなりの確率で覚えてくれます！
赤ちゃんうさぎをお迎えしたら、はじめはトイレ以外にもおしっこをしてしまうので、トイレ以外はいつも清潔にしておき、トイレにのみ、おしっこの匂いを残しておきましょう。
そうすることで、ここがおしっこをする場所だ！と認識してくれます。

夜に活動するの？

うさぎは夜行性ですが、主に体内時計で動きますので、飼い主さんの活動時間はそのままでも大丈夫。
夜に明かりも不要です。
夜に眠れないほどの物音をたてることはほとんどありませんが、ケージをかじる場合があるので、かじる音が気になる場合はかじり木をあげましょう。

部屋に放し飼い？orケージの中で？

ずっと部屋に放してしまうと、部屋の柱をかじったり、コンセントをかじったりしてしまうこともありますので、うさぎにとっても危険です。
また、ケージの中でトイレを覚えていたとしても、長い間部屋に放していると粗相をしてしまいます。
おすすめは普段はケージで、遊ぶ時間を決めて、部屋で目の行き届くところで放してあげましょう。
「遊び時間は夜の22時」など、時間を決めて遊ぶことで、うさぎの生活リズムも整います。

抱っこさせてくれるの？呼んだらくるようになる？

基本的にうさぎのほとんどは捕獲されることを恐怖と感じるので、抱っこ嫌いになります。
赤ちゃんの頃から抱っこに慣らしておくことがポイントです。
ただし赤ちゃんうさぎは弱いので、乱暴に扱わないように気を付けましょう。
名前を呼んで大好きなお菓子をあげるというのを繰り返していると、呼ぶと来てくれるようになります。

毛や爪のケアはどうするの？

夏と冬に毛が生え代わります。
抜け毛が飛ぶのが気になる方は、その時期はゲージに細かい金網をはると予防することができます。
2ヵ月に1回は爪切りをしましょう。暴れてしまうときはタオルで体を覆って、目隠しもします。
1人が固定し、安心させる。もう1人が爪を切るという2人体勢だとなお、爪が切りやすくなります。
病院でも爪切りをお願いできますので、不安な方は病院へ。
差はありますが、大体500円前後で切ってもらえるようです。※初診の場合は初診料も掛かります。

買い出しはどこですればいいの？

主によく買い出しが必要なものは、エサのペレット、牧草、トイレ砂の三点です。
ホームセンターやペットショップで購入することができますが、ペレットや砂は重たいので、歩いて買い出しする場合は少し大変。ネットショップでまとめ買いがお得です。
価格を比較したり、セール時期を見計らったりして、買い出ししましょう。

ペットのうさぎの平均寿命は5～10年。愛情をたっぷりと。

飼い主を癒してくれるのはもちろんですが、ペットは生きたパートナー。
慣れない事は大変だけど、毎日の中で絆が深まっていると感じられる時は幸せで胸いっぱいです！
うさぎは室内で一緒に遊べる&毛並みのふわふわ加減が抜群！
数あるペットの種類の中でも何よりの魅力ではないでしょうか！

髪をとかしているかのような、おしとやかな毛づくろいや、
お祈りしているような顔を洗っているポーズ。

飼い主がご飯を食べていると、マネして食べている？と思うとき。

慣れるとすり寄って遊んでほしいアピールをします。
必要としてくれていると思うと、胸があたたかくなりますね。

セクシーな後ろ足を伸ばしてリラックスしたり、かがんでお尻だけをひょっこり出したり。
色んなポーズを見つけるのも楽しいポイントです。

また、うさぎの“後ろに帰らず前に進む姿”は縁起が良いとされ、
元気に跳ねる姿から「飛躍」、月の使いとされることから「ツキを運ぶ」、
子をたくさん産むことから「子孫繁栄」の象徴とされるなど、縁起が良い動物としても日本のみならず、海外でもキリスト教のイースターで有名です。
「兎」という字が「免れる」という時から生まれたので、悪運や厄から免れる力を持つともされています。

このところ忙しく、イライラしてしまいがちだった方へ。
ペットとは毎日のお付き合い。絆が生まれ、自分を頼ってくれることで心が穏やかになります。

そして、うさぎはもちろん、動物には予知能力があると言われています。
私たちの知らないところで、ペットは毎日、飼い主さんを守ってくれているのかもしれませんね。